数字で見る看護師不足の実態

働く女性のうちの5%が看護師のグラフ

現在、日本国内で働く女性の数が約2600万人に対して、厚労省の報告書によれば約140万人の看護師がいるとされています。

これは働く女性の内の約5%が看護師として働いているということで、その数字だけを見るとけして少なくないように思われますが、それでも需要に対して数万人の看護師が不足しているとされています。

その主な理由として、医療の高度化と患者の高齢化というものがあり、このままでは、今後さらに看護師不足に拍車がかかるのではないかと言われています。
また、新たな看護師資格取得者は5万人にいるのに対して、就業数はその半分以下の2万人で、さらにそこからの離職者も少なくなくこれらも問題解決を遅らせている一因となっています。

潜在看護師の活用が問題解決のカギ

現在この看護師不足問題に対しての解決策の柱となっているのが、「潜在看護師」の活用です。
この「潜在看護師」というのは、看護師資格を所持しているが看護師に就業していない人の事で、その数は約70万人にも登ると言われています。

中には、復職の意思があるにも関わらず働けない方も含まれているので、全てを潜在看護師として活用することは難しいのですが、それでも問題解決に向けての大きな力になると言えます。

今後は、看護師として働きたい意思はあるが、現状、様々な都合により働けていないという方が、働きやすくなるような環境づくりが急務だと言えます。


●出典(潜在看護師…時短や研修で復職支援 : 医療のことば : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞))